「相続手続きに必要な戸籍集めくらい、自分でもできるだろう」
そう思って始めたものの、途中で壁にぶつかり、うまく進めることができない方は少なくありません。今回は、実際によくあるケースをモデルに自力での戸籍収集でつまずいてしまった相続人が行政書士に依頼することでどのように解決できるのかをご紹介します。
事例:父が亡くなり、相続手続きを始めたAさん
- 相談内容: 亡くなった父(被相続人)の預金解約のため、銀行から「出生から死亡までの連続した戸籍謄本」を提出するよう言われた。
- 状況: Aさんは役所の窓口で父の戸籍を取れるだけ取ってみたものの、銀行から「これでは昭和〇年〜〇年の期間が繋がっていない(不足している)」と指摘されてしまった。
なぜつまずいたのか?自力での戸籍収集で陥りがちな3つの落とし穴
1. 「転籍」や「法改正」で戸籍が全国に分かれていた
Aさんの父は、生涯で何度も引越しや転勤を経験し、そのたびに本籍地を変更(転籍)していました。さらに、昭和・平成の「戸籍改製(電子化など)」も挟まっていたため、1枚の戸籍の中に過去の履歴がすべて載っているわけではなかったのです。
2. 旧字体や手書きの「改製原戸籍」が読めない
明治・大正・昭和初期の戸籍(除籍・改製原戸籍)は、達筆な手書きの崩し字で書かれており、古い漢字(旧字体)も多く使われています。一般の方が解読して「次にどの役所へ請求すればいいか」を特定するのは容易ではありません。
3. 平日に何度も役所と郵送やり取りをする時間がない
遠方の役所から戸籍を取り寄せるには、定額小為替を郵便局で購入し、申請書・返信用封筒・本人確認書類を同封して郵送する必要があります。請求書類に不備があると何度も電話でやり取りが発生し、仕事を持つAさんにとって大きな負担となっていました。
行政書士に依頼し、解決できた理由
行政書士は以下のアプローチで迅速に解決へと導きます。
① 「職権請求(職務上請求)」による一括取得
行政書士は、法律に基づき「職務上請求書」を用いて全国の役所から直接戸籍を取得できます。Aさんにご足労いただくことなく、行政書士が窓口となって全国の役所へ迅速に請求を行うことができます。
② 古い戸籍(改製原戸籍・除籍)を正確に解読・追跡
専門知識を持った行政書士が達筆な崩し字を解読し、出生から死亡までの戸籍の「繋がり」を網羅。見落としがちな前妻との間のお子様や、養子縁組の履歴なども正確に調査・特定します。
③ 「法定相続情報一覧図」の作成
収集した戸籍をもとに、法務局で「法定相続情報一覧図」を取得。これがあれば、今後の銀行手続きや不動産の名義変更の際、束になった大量の戸籍を持ち歩かずに紙1枚でスムーズに手続きができるようになります。
まとめ:戸籍集めに悩んだら早めの相談が近道です
戸籍の収集は、相続手続きの「最初のスタートライン」、出生から死亡までの戸籍を確認し、相続人を正確に確定するうえで必要な手続きです。ここでつまずいてしまうと、その後の遺産分割協議や名義変更を進めることができません。
「古い戸籍の読み方が分からない」「遠方の役所への請求が面倒だ」と感じたら、無理をせず専門家である行政書士にお任せください。正確かつ迅速に必要な書類を揃え、スムーズな相続手続きをサポートいたします。
当事務所では、奈良県橿原市を中心に、戸籍の収集から法定相続情報一覧図の作成、遺産分割協議書の作成、各種相続手続き、 遺言書作成のサポートなど、相続に関する幅広いご相談を承っております。 まずはお気軽にご相談ください(初回相談無料)。
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